本が苦手な人におすすめの小説2 マリアビートル

 

 先日 グラスホッパーに続いて同シリーズのマリアビートルを読みました

この作品も 普段あまり小説を読まない僕にもとても読みやすくあっという間に読み終えてしまいました

この作品はグラスホッパーの続編的な要素もあり グラスホッパーに出てきた人物の名前が出てきたり 実際に登場してきたりもします

もちろん今回も殺し屋たちをメインに描いたストーリーとなっています。

  • 登場人物
  • 内容
  • 感想

登場人物

・七尾……そこらじゅうの人々の不運を背負っていると言われるほどの不運の持ち主の殺し屋 

・王子……頭が良く、幸運の持ち主。しかし 中学生ながら人を殺すのを厭わない、狡猾な中学生

・木村……元殺し屋で元アル中の中年男性。小学生の男の子を持つシングルファザー

・蜜柑……業界じゃ一目置かれる殺し屋、几帳面で小説などを愛読し、論理的な考えの殺し屋

・檸檬……蜜柑の相棒 蜜柑とは対照的に大雑把で典型的なB型 トーマスを愛している 蜜柑同様、殺しの腕もたつ

内容

 一組と一人の殺し屋 中学生 中年男性の4人が同じ新幹線内で繰り広げる殺し屋達の狂想曲となっています。この物語はグラスホッパーの数年後の世界を描かれています。前作では寺原という人物が殺し屋業界でのトップでしたが、この作品では峰岸という人物が業界のトップに立っています。

 その峰岸から依頼されたのが、2人組の殺し屋檸檬と蜜柑。依頼内容は誘拐された息子と身代金の入ったトランクの奪還、無事2つとも奪還した檸檬と蜜柑が峰岸のところまで運ぶのに乗ったのが新幹線。

 その新幹線内でそのトランクを奪うよう依頼を受けたのが七尾です。そしてその依頼を出した人物がまた意外で、物語を面白くします。

 木村という中年男性は上の二組には関係はなく、木村の息子を殺そうとした犯人 王子への復讐計画の為この新幹線に乗り込みます

 当人の王子はというと、木村の計画を把握しており、逆に手ごまにしようとする

最初、木村と王子はこの峰岸の件には関係していませんでしたが、トランクをきっかけに4人がどんどん絡んでいき物語は意外な展開になっていきます。

感想

 この物語もそれぞれの視点から書かれており、その場面場面でのお互いの心理状況が読めるようになっているのでおもしろいです。また物語の舞台が新幹線の中だけで描かれているので、この限られた空間でどうやってこの状況を乗り切るのかというところも見所ですし、七尾のツイてないっぷりに笑ったり、王子の生意気さに腹立たしかったりといろいろ面白いところがあるのでぜひお読みになってください。

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