今回は伊坂幸太郎先生の殺し屋シリーズの最終説、AXを読みました。毎度のことながら本が苦手な僕でもあっという間に読み終えてしまいました。この小説は同じ殺し屋の話でもちょっと変わっていて家族を持つ殺し屋を描いており今までと違った面白さがあります。そんな小説、AXを紹介していきたいと思います。
- 内容
- 感想
殺し屋業界の中でも最強と言われる兜。しかし表の顔は、超が付くほどの恐妻家。
夜遅くに帰宅するときは朝が早い妻を起こさないように、物音に異常なほどに気を遣い歩を進める。そんな妻を起こさないように考えた夜食が魚肉ソーセージ。まず、この冒頭のギャップぶりに心を掴まれます。
そんな殺し屋界きっての腕の持ち主、兜も息子の誕生を機に殺し屋を辞めようと決めます。だが、仲介業者からは辞める為には、新築一軒分のお金が必要と言われます。辞めたくても辞めれない状況の中もそのお金を稼ぐ為に仕事をしなくてはいけなく、罪の意識を感じながらも殺し屋をするという矛盾している事態に葛藤します。
しかしある人とのきっかけで、今度こそ辞める決心をします。
ですが、それから物語は思わず拍子抜けという言葉がぴったりな展開をします。もちろん後半でこの展開の背景は明かされるのですが、そのほかにも伏線の回収だったり、家族の話だったり盛りだくさんです。
感想
前2作では、物語全体を通してスリリングな内容でしたが今作は主人公が家族を持った殺し屋ということもあり、前半は比較てき家族間のほっこりする内容だったりとなんか思わず微笑んでしまう感じです。ただ、途中で超ど級の急展開があるのでそこは思わずウソだろって思ってしまいました。マリアビートルの時は最後王子が退治されてスカッとしましたが、今作は切なくて心が痛むような話です。その反面家族の愛を感じられます。
みなさんもぜひ読まれてください。
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